着色料や保存料、食品添加物は悪者なのか?

調味料やインスタント食品などの加工食品は、パッケージの裏の「原材料名」を見ると、カタカタの聞き慣れない用語が並んでいますね。その語句が多いほど、着色料や保存料が多い、ということことにもなりますが、果たして安全なのでしょうか?

厚生労働省が安全対策をしています

食品添加物は、食品の保存性を高めたり、味や発色、香り、食感などをよくするために加えている成分です。厚生労働省では、安全性と有効性を確認した成分を、「指定添加物」と「指定外添加物}に分類して、成分の純度や上限値など、使用基準を定めたうえで、添加を認めているのです。

通常の摂取量だと、さほど心配はいりません。厚生労働省の調査では、食品添加物の摂取量は、1日の許容摂取量を大きく下回っているとのこと。毎日、3食、インスタント食品で生活している人を除けば、神経質になる必要はないでしょう。

しかし、それでも気になる方は、食品のパッケージに記載されている栄養成分表示をよく見て、添加物不使用のものや、化学調味料無添加、などとうたっている商品を選んでみましょう。

日本で認められている食品添加物は下記の通りです。

指定添加物

食品衛生法に基づき、国が使用してもいいと認めたものです。食品安全委員会の評価を受けているものなど約400品目存在します。

既存添加物

国内で長年使用されてきた天然添加物として、使用・販売が認められているもので、約300品目存在します。

  • クチナシ色素(着色料)
  • ペクチン(増粘料) など

天然香料

動植物から得られる香料で、約600品目存在し、主に香りづけの目的で食品に使われています。使用量はごくわずかです。

  • バニラ香料(バニラエッセンス)
  • レモン香料(レモンエッセンス) など

一般飲食物添加物

普通に食品としても使われているものですが、その上で、食品添加物としても使用されているものが該当します。約100品目ほど存在します。

  • ゼラチン(製造用剤)
  • ココア(着色料) など