豚肉

成分・効能など

豚肉は、内臓や肌を丈夫にするビタミンB1が豊富に含まれています。ビタミンB1は脚気などの改善食で玄米に含まれていることで有名ですが、実は、豚肉は玄米の2倍程度のビタミンB1が含まれています。

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換する作用があり、カラダを疲れにくくする作用があります。

豚肉のヒレやモモなどの赤身部分は、脂肪分が少なく、ロースやバラ肉には飽和脂肪酸が多く含まれています。飽和脂肪酸は、血中コレステロールを増やすため、ダイエット中の人は、ヒレやモモを選ぶようにしましょう。

カロリー:100g中183kcal (薄切り1枚平均20g:37kcal)

選び方

淡いピンク色のものが良品です。脂質が気になる人は、モモやヒレなど脂肪分の少ない部位を選びましょう。

保存方法

購入後はすぐに冷蔵庫で保存し、その日のうちに食べきるようにしましょう。すぐに食べきれない場合は、1切れずつラップに包み、冷凍保存も可能です。

相性のいい食べ物

生姜

「豚肉の生姜焼き」が有名ですが、理に叶ったメニューと言えます。生姜には硫化アリルやショウガオール、ジンゲロールと言った辛味成分が含まれ、スタミナがつくとも言われています。特に硫化アリルは豚肉に含まれるビタミンB1の吸収を助けるため、疲労回復やスタミナUPとしてもいいでしょう。

大根

「豚バラ大根」など大根と豚肉をあわせた料理も理想的な組み合わせです。バラは脂身が多いですが、大根にはジアスターゼなど消化酵素も含まれているので、豚肉の消化を助けます。また大根には食物繊維も多いので、ジアスターゼとダブルで消化を促してくれるでしょう。

カリフラワー

カリフラワーにはビタミンB2が多く含まれています。豚肉のビタミンB1と一緒に、脂質の代謝を促し、エネルギーに変えてくれるでしょう。ダイエット中の人には特にオススメの食べ合わせです。

パイナップル

酢豚でおなじみのパイナップルですが、パイナップルには肉類を柔らかくする「ブロメライン」が多く含まれています。タンパク質分解酵素の1種で、胃腸を元気にする作用もあるので、胃弱体質の人にはオススメの食べ合わせです。

調理上の注意

豚肉は寄生虫の恐れがあるため、生食には向いていません。この寄生虫は加熱調理すればほぼ死滅するので、しっかり加熱するば食中毒などの心配は少ないでしょう。SPF(特定病源菌不在)豚という菌がついていないという保証のついた豚肉も買えるようになっていますが、無菌ではありません。豚肉を高温で燻すなどの処理が施された生ハムなどは生でいただいても大丈夫ですが、豚肉そのものの生食は絶対に避け、必ず、中まで火を通してから頂きましょう。