顔のほてり(ホットフラッシュ)
原因
血流量が増えたり、自律神経の乱れによることが…
夏でもなく、暖房が暑すぎるわけでもないのに、顔が赤く熱くほてり、汗がダラダラと出てくる症状は、女性の更年期に見られる症状です。「ホットフラッシュ」の名でもおなじみです。
ホルモンバランスが崩れてくる更年期は、血流量を調整する自律神経のバランスが乱れることがあります。すると、顔の皮膚の血管が拡張してしまい、血流量が増え、顔がほてってきます。
ビタミンの欠乏やホルモンの分泌異常から起きる場合もあります。
予防と対策
ビタミンB1とB2を補給して、身体代謝をよくしましょう
更年期障害として、顔のほてりが現れる場合は、大豆に豊富に含まれる「イソフラボン」を摂取することで、改善が期待できます。
また、ほてりは顔全体の新陳代謝が悪いことでも起こるので、その場合は、ビタミンB1やB2を積極的に摂るようにしましょう。これらは、3大栄養素の糖質、脂質、タンパク質の代謝に関与して、エネルギー産生を促して、カラダ全体を健康に導いてくれます。
重要な栄養素
ビタミンB1
糖質の代謝を促す水溶性ビタミンです。不足すると脳やカラダがエネルギー不足となり、疲れやすくなります。豚肉に多く含まれ、玄米、レバー、チンゲン菜などにも含まれています。
ビタミンB2
主に脂質とタンパク質の代謝に関与して、成長を促す水溶性ビタミンです。チーズ、玉ねぎ、納豆、レバーに多く含まれており、ニキビや口内炎の改善にも役立つビタミンです。
参考レシピ
豚肉の生姜焼き
豚肉とスライス玉ねぎを生姜醤油で炒め煮する定番のレシピですが、豚肉からビタミンB1が、玉ねぎからビタミンB2が摂れる、理想的なメニューです。つけあわせにチンゲン菜などをプラスするといいでしょう。
玄米ご飯の納豆がけ
玄米は、その昔、ビタミンB1不足で起こる脚気(かっけ)の治療食として人々を苦しみから救いました。現代も雑穀ブーム、健康ブームで玄米食が見直されていますね。これにビタミンB2が豊富な納豆をかけていただけば、ほてり対策に。また玄米と納豆はそれぞれ、足りない必須アミノ酸を補いあえるので、この組み合わせで栄養満点となります。
まとめ
- 女性の更年期によるホルモンバランスの乱れで皮膚の血流量が増えて現れる症状です。
- ビタミンB1とB2を進んで摂取し、カラダ全体の新陳代謝を整えましょう。
- 豚肉、玉ねぎ、レバー、納豆などを進んでいただくようにしましょう。