口内炎(こうないえん)
原因
口の中やカラダのどこかに異常が!?
口の中の粘膜を噛んでしまったり、熱いものや刺激物を食べた時に口の中の粘膜に小さな傷ができます。その傷口に細菌やウイルスが入って、悪化してくるものが口内炎です。傷口が白っぽく、痛みが出てくるのが特徴です。
また、胃の調子が悪い時にも口内炎ができます。全身の健康状態にも関わるので、過労や睡眠不足、栄養不足も口内炎の原因につながります。
予防と対策
タンパク質を補給し、同時にビタミンB群の摂取も!
口内炎と深い関わりのある栄養素はビタミンB群で、中でも、皮膚や粘膜の成長を促す、ビタミンB2とビタミンB6の摂取が大切です。どちらもレバー、鯖(さば)、鮪(まぐろ)、鰹(かつお)などに豊富に含まれています。また口内の粘膜が傷ついているので、ビタミンAやビタミンCも一緒に摂取して、粘膜の修復を心がけましょう。そして健康な粘膜を造る材料はタンパク質食品です。先述のビタミンB群を含む食材はタンパク質食品でもあるので、しっかりと補っておきましょう。
口内炎が悪化して食べにくい時は、塩分が傷口にしみることもあります。味付けを薄くして、柔らかくトロミのある調理法で栄養補給してみましょう。
重要な栄養素
ビタミンB2
タンパク質や脂質の代謝に関与し、細胞の再生やエネルギーの代謝を促します。皮膚や髪、爪の成長に大切なビタミンです。レバー、玉ねぎ、チーズ、納豆に含まれています。
ビタミンB6
主にタンパク質の代謝に関わる水溶性のビタミンです。タンパク質が体内で有効に利用できるように働きかけ、皮膚や髪、歯の成長にも関与します。レバー、鯖(さば)、鮪(まぐろ)、鰹(かつお)などに多く含まれています。
参考レシピ
鯖の味噌煮(さばのみそに)
タンパク質食品でもあり、ビタミンB2とB6、両方を含む鯖(さば)は口内炎の回復にはピッタリですね。発酵食品である日本伝統の味噌で甘辛く煮込めば、食べやすくなるでしょう。三つ葉やネギなどをトッピングするとビタミンC補給にもつながります。
ビーフシチュー(レバーを使って)
根野菜と共にじっくりとデミグラスソースで煮込むビーフシチューは牛肉のかわりにレバーを使うとタンパク質、ビタミンB2とビタミンB6が補えます。クセのあるレバーも、デミグラスソースで煮込めば、苦手な人でも食べやすくなります。にんじんを一緒に煮こむとβ-カロテン(体内でビタミンAに)も補えるので、口内の粘膜の修復に役立つでしょう。
まとめ
- 口内炎は、物理的な刺激や感染、そして栄養不足が原因です。
- 特にビタミンB2とB6が不足すると口内炎になりやすくなります。
- レバー、鯖(さば)、鮪(まぐろ)、鰹(かつお)をしっかりと食べるようにしましょう。