ビタミンB12

血液を造り、貧血を防ぐ「赤いビタミン」

ビタミンB12はコバラミンという化学名があり、ミネラルのコバルトから合成されています。赤色の結晶ができるため別名「赤いビタミン」とも呼ばれています。

葉酸と共に、赤血球のヘモグロビンの合成に関与したり、神経細胞内の脂質やタンパク質、核酸(DNA)の合成にも関与し、神経系を正常に保つ働きもあります。

ビタミンB12は動物性食品に多く含まれています。食生活が植物性食品ばかりに傾く人は不足しがちです。意識して摂取するよう、心がけましょう。

不足すると…!?

血液の基となる赤血球が減るので、貧血が起きやすくなります。倦怠感やめまい、息切れを起こしたり、神経の働きが低下して、気分がふさぎがちになります。

摂りすぎると…!?

サプリメントなどで極端に摂取しすぎない限り、摂りすぎの心配はほとんどありません。また水溶性のビタミンなので、カラダには蓄積されません。

ビタミンB12を多く含む食品

植物性食品にはほとんど存在しません。肉類ではレバー、魚介類では貝類に多く含まれています。例外として海苔にも含まれています。

  • 肉類(食品100g中)
    牛レバー:52.8㎍、鶏レバー:44.4㎍、豚レバー:25.2㎍
  • 魚介類(食品100g中)
    しじみ:62.4㎍、あさり:52.4㎍、いわしの丸干し:29.3㎍、牡蠣:28.1㎍、さんま:19.3㎍、さば:18.9㎍、いか:7.2㎍、煮干し:4.13㎍(10g中)
  • 海藻(食品10g中)
    海苔:5.76㎍

1日の摂取基準

年 齢 推奨量(㎍)
男女
0~5ヶ月 0.4*
6~11ヶ月 0.6*
1~2歳 0.9
3~5歳 1.1
6~7歳 1.4
8~9歳 1.6
10~11歳 1.9
12~14歳 2.4
15~17歳 2.4
18~29歳 2.4
30~49歳 2.4
50~69歳 2.4
70歳以上 2.4

*は目安量です。妊婦は+0.4、授乳婦は+0.8を付加してください。
「日本人の食事摂取基準」より抜粋

まとめ

  • 葉酸と共に、赤血球を造り、血液を増やす働きがあります。
  • 神経系を正常に保つ働きがあり、ミネラルのコバルトから合成されています。
  • 肉類や魚介類に多く含まれているので、野菜中心の食生活の人は摂取を増やしましょう。