レバー
成分・効能など
レバーに含まれている鉄は、ヘム鉄と言い、植物性の非ヘム鉄よりも吸収率が高くなっています。植物性の非ヘム鉄は食物繊維やカフェインなどに阻害されて、ほとんど吸収されずに排出されてしまいますが、ヘム鉄の場合は、その影響を受けにくいので、特に鉄が不足しやすい女性にはオススメの食材費です。
ヘム鉄は豚のレバーの含有量が一番多く、貧血や冷え予防にいい他、取り込んだ酸素をカラダの隅々にまで届ける働きがあるので、疲労回復効果にも期待できます。
また、レバーに含まれるタンパク質は、肝細胞を再生させて、肝機能を高める働きがあります。ビタミンAやビタミンB2も豊富に含まれるので、皮膚や頭皮の細胞を健康に保ち、美肌や美髪にも役立つでしょう。
またビタミンB12にも含まれ、神経系を安定する作用が望めます。プチうつ対策としてもオススメの食材です。
カロリー:100g中128kcal (1切れ平均約30g:38kcal)
選び方
弾力があり、発色のいいものが良品です。白っぽく濁ったものは古くなっているので避けるようにしましょう。
保存方法
レバーは細菌がつきやすいので、冷蔵庫での保存は難しく、買ってきたらすぐに調理して食べきるようにしましょう。血抜きをしてから、加熱処理した後は、冷凍保存が可能になります。
相性のいい食べ物
ニラ
「レバニラ」が代表料理の一つですが、ニラにも鉄が含まれるので、ダブルで鉄分補給ができ、貧血や冷え予防にいいでしょう。ニラの鉄は非ヘム鉄ですが、レバーのヘム鉄と一緒に摂ると吸収が高まります。またニラに含まれる硫化アリルは、スタミナUPにもつながります。
大葉(しそ)、バジル
しそやバジルの香り成分でレバーの臭み消しにつながるでしょう。しそやバジルはカルシウムも多く含まれています。レバーには骨の形成に関わるリジンというアミノ酸が含まれているので、骨粗しょう症対策や、骨を丈夫にする作用も期待できるでしょう。
りんご、洋梨
りんごや洋梨に含まれるアップルペクチンには、コレステロールを排出する作用が望めます。レバーはコレステロールが多いので、一緒に摂ることで、その心配が少なくなるでしょう。すりおろしたリンゴや洋梨をレバーと一緒に煮こんで、レバーペーストにするとパンによくあうでしょう。
調理上の注意
- レバーは下処理として血抜きの作業が大切です。臭みを摂るのに必要な作業ですが、短時間で済まさなければ、どんどんと栄養分が抜け出てしまうので、注意しましょう。牛乳に漬けながら作業したり、調理の際は、にんにくやコショウの香辛料、そしてレモン果汁や酢を使うと臭みけしと共に、殺菌作用も得られます。