鶏肉

成分・効能など

鶏肉のタンパク質の含有量は、牛肉や豚肉とほとんど変わりません。9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれており、肉類の中では消化がいいのが特徴です。

部位によって、含まれている栄養成分や量は異なります。手羽先や皮には脂肪分が多く含まれますが、ささ身はかなり含有量が少なくなっています。手羽先には美肌づくりに欠かせないコラーゲンが多く含まれています。ムネ肉にはアンチエイジング効果で注目のイミダゾールペプチドが豊富です。

皮を除けば、コレステロールを増やす、飽和脂肪酸の心配は少なく、他の肉類と違い、生活習慣病などの予防に期待できる食材です。

カロリー:100g中121kcal (1枚平均約110g:133kcal)

選び方

肉の色が美しいピンク色でツヤがあり、肉質が締まっているものが良品です。厚みがあり、皮つきのものは、皮の毛穴が盛り上がっているものが新鮮です。

保存方法

購入後はすぐに食べきるようにしましょう。1切れずつラップに包めば、冷凍保存も可能です。

相性のいい食べ物

ピーマン、パプリカ

鶏の手羽先を食べる時は、コラーゲンが多く含まれているので、ビタミンCを多く含むピーマンやパプリカと一緒にいただくといいでしょう。肌のシミやタルミを防ぎ、プルプルのお肌が実現するでしょう。食品から得たコラーゲンは、体内で一度アミノ酸に分解されてから、私たちの皮膚組織に働きかけ、美肌へとつながっていきます。

里芋、オクラ

里芋やオクラに含まれるネバネバ成分のムコ多糖類は、胃の粘膜を保護する作用があります。ムコ多糖類は鶏肉のタンパク質の吸収効率をUPさせる役目もあり、免疫力を強化させるのにいいでしょう。夏場はオクラと共に、秋冬は里芋と共に鶏料理を楽しんでみましょう。

味付けに砂糖、デザートにぶどう

鶏肉の良質なタンパク質はブドウ糖と合わせて摂ると、体内ですぐにエネルギー源となり、疲労回復作用が高まります。筑前煮など調味料に砂糖と鶏肉を使う料理がオススメです。また鶏料理のあとに、デザートとしてぶどうを食べるのも◎です。

調理上の注意

  • 鶏肉は、牛肉や豚肉よりも低脂肪ではありますが、ムネ肉やモモ肉についている皮の部分は、カロリーが高く、飽和脂肪酸も多いので、ダイエット中や高血圧、コレステロール値が気になる方は、取り除いてから調理ましょう。それだけで、カロリーは半減し、脂肪分も90%カットできます。
  • 鶏肉は他の肉類と比べると、やや水分量が多いです。調理する前に予めを塩を振って10分ほど置くと、水分が抜けて身が締まります。その後キッチンペーパーでしっかりと水気をふき取ってから調理してみましょう。
  • 手羽先に含まれるコラーゲンを効率よく摂るには、スープなど汁物にするといいでしょう。骨も含むので、天然の鶏ガラ出汁となり、調味料も少なく抑えられます。