コバルト

コバルトは、1953年に発見されたミネラルで、ビタミンB12の構成成分となります。そのため、ビタミンB12を含んだ動物性食品に多く含まれ、ビタミンB12と同じく、造血作用や神経系を正常に保つ働きがあります。

体内のコバルトのうち、約15%は、ビタミンB12を構成していますが、残りのコバルトはまだ、どのような働きをするかがわかっていません。

不足すると…!?

血液がつくられず、貧血を招くことになります。造血作用のあるビタミンB12の材料として、必要不可欠な成分です。不足すると、体内で十分な血液が造られず、貧血が起きやすくなります。

摂りすぎると…!?

ふだんの食事では過剰症の心配はほとんどありません。サプリメントなどで過剰摂取すると、嘔吐や発疹を招くことがあります。

コバルトを多く含む食品

ビタミンB12を含む動物性食品に多く含まれています。植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に、もやしや納豆に含まれています。

乳製品:牛乳、ヨーグルト、チーズなど

肉類:牛レバー、豚レバーなど

魚介類:あさり、牡蠣、しじみ、さんまなど

その他:もやし、納豆

ベジタリアンの方は、野菜の摂りすぎに注意しましょう!

野菜をたくさん食べると健康にいいイメージがありますが、ベジタリアンの方のように、肉や魚などコバルトを含む動物性食品の摂取が全くないと、体内のコバルト量も不足します。その上、野菜を大量に食べると、体内のコバルトの排泄も促されてしまうのです。一般に肉や魚と一緒に、適量の野菜を食べれば、野菜によるコバルトの排泄はほぼ心配ありません。

まとめ

  • ビタミンB12の構成成分として働きます。
  • 造血作用や、神経系を正常に保つ働きがあります。
  • 野菜中心の食生活の人は不足しやすいので注意しましょう。