胃弱体質

原因

ストレスや極度の緊張で胃腸の機能が低下

極度の緊張状態や、ストレスが続いてしまうと、健康な状態の人でも自律神経のバランスが乱れてきて、様々な支障が出てきます。胃腸の不調もその1つで、胃腸の働きも自律神経に支配されている器官です。

そのため、自律神経のバランスが乱れると、消化不良で胃がもたれ、下痢が起きたりと影響を受けやすくなります。ひどくなると、胃そのものが傷ついて、胃潰瘍(いかいよう)を引き起こす可能性が高くなります。

予防と対策

胃の負担を軽くするためにも、緊張を和らげましょう

程度のストレスや緊張感は、生活のメリハリにも大切なことですが、極度になると、カラダだけでなく、心もやられてしまいます。趣味やスポーツ、リラックスできる時間も増やすよう心がけましょう。

食事では、緑茶や紅茶、シナモンなどに含まれるタンニンに、胃腸の負担を軽くする作用が期待できます。タンニンは、消化液の分泌を増やすことで胃腸の負担を軽くし、腸の痙攣(けいれん)も抑えて、便を固める作用もあります。また、桃やりんごなどの果物に多い、食物繊維の1種、ペクチンも胃腸の働きを整える作用があります。

重要な栄養成分

タンニン

ポリフェノールの1種で、緑茶や紅茶、シナモンに多く含まれています。消化液の分泌を促して、胃を丈夫にし、腸の痙攣(けいれん)を抑える作用があります。軟便を程度の固さにしてくれる作用も期待できるでしょう。

ペクチン(食物繊維)

水溶性の食物繊維で、桃やりんごに多く含まれています。特に皮の部分に多いので、皮ごと食べるようにしましょう。桃は皮ごとよく水で洗い、表皮の毛羽立ちを抑えると食べやすくなります。胃腸の働きを整え、下痢や便秘などを改善します。市販のジャムに添加されていることも多いので、無糖タイプのジャムで取り入れるのもいいでしょう。

参考レシピ

シナモンティー

シナモンクッキーやシナモンロールなどのお菓子が有名ですが、胃腸が弱っている時にスイーツは負担となるので、シナモンティーとしていただきましょう。紅茶ならシナモン同様、タンニンが含まれているのでダブルで胃腸の働きの改善に役立つでしょう。

自家製ジャム

桃やりんごを皮ごとサイコロ型にカットし、レモン果汁と共に、耐熱皿に入れ、電子レンジで5~10分加熱するだけで、簡単な自家製ジャムが完成します。甘味は胃腸に優しいオリゴ糖を含む”てんさい糖”や”ラカント”を使用すれば胃に負担をかけません。ペクチン摂取にオススメです。

まとめ

  • 胃腸はストレスの影響を受けやすく、自律神経に支配されている器官の1つです。
  • 消化不良や下痢の時は、シナモンティーを。紅茶やシナモンに含まれるタンニンが効くでしょう。
  • 桃やりんごに多いペクチンの摂取で、胃と腸を労わりましょう。