喉(のど)が痛い、声がかれる

原因

喉(のど)の粘膜が炎症する

友人と長時間、話し込んだ翌日や、カラオケで歌い過ぎた翌日に、「喉が少し痛いな…」と感じたことがあるでしょう。これは、喉の使い過ぎで炎症が起きたためです。喉の痛みや声がかれる原因のほとんどは、炎症が原因です。炎症は、声の出し過ぎや、ウイルスや細菌の感染などに影響します。

炎症を放置しておくと、発熱や、痰(たん)が出る場合もあります。痰の色も最初のうちは白色でもウイルスや細菌で悪化してくると、黄色、緑色の痰へと変わっていきます。痰は病原体を外へ出す行為なので、必ず、うがいなどで吐き出しておきましょう。しかし、体内で水分が不足してくると痰として出てくれず、病原体が体内に留まり、風邪などの発展する場合があります。

予防と対策

栄養をつけて、喉の粘膜を丈夫にしましょう!

喉の炎症はビタミンAの補給を心がけましょう。ビタミンAは喉をはじめ、体内や皮膚の粘膜を保護し、丈夫にする働きがあります。ビタミンAは、鰻(うなぎ)やレバーに豊富に含まれています。また緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンも体内でビタミンAに変わるので進んで摂取しておきましょう。

また、茗荷(みょうが)の辛味成分であるミョウガジアールに、抗菌作用や解毒作用があると考えられており、喉の痛みを和らげる作用が期待できます。

重要な栄養素

ビタミンA(β-カロテン)

脂溶性のビタミンで、目の健康を保ち、皮膚や粘膜を保護して、丈夫にする働きがあります。肌荒れの改善や、免疫機能を強化する役目も担います。鰻、レバー、緑黄色野菜などに豊富に含まれます。

ミョウガジアール

茗荷に含まれている辛味成分です。抗菌作用や解毒作用が期待できます。喉の痛みや口内炎の炎症を和らげ、風邪やウイルス、細菌の予防に役立つでしょう。繊維が硬いので、みじん切りにしたり、斜めにスライスすると、繊維が断ちきられて、ミョウガジアールが溶け出て作用が高まると考えられています。

参考レシピ

はちみつ入りキャロットラペ

にんじんをピーラーで縦長にスライスいき、軽く熱湯をかけます。水気を搾って、オリーブオイルとはちみつ、塩コショウで和えるだけで、ミネラルたっぷりのキャロットラペになります。はちみつに豊富なミネラル分で弱った喉の粘膜が優しく保護され、そして、にんじんのβ-カロテンが炎症した喉の粘膜を修復してくれるでしょう。

茗荷とささ身の和え物

鶏のささ身(100gほど)を茹でて、食べやすい大きさに手でさきます。そこにみじん切りにした茗荷(1個分)と、砂糖(ラカント/てんさい糖)、醤油、酢を各小さじ1ずつ入れて和えるだけです。茗荷で喉の炎症の回復が望め、鶏のささ身は、喉の粘膜の材料となるタンパク質食品なので、しっかりと補っておきましょう。

まとめ

  • 喉の粘膜が炎症するのが原因です。
  • ビタミンAは喉の粘膜を丈夫にする働きがあるので、鰻、レバー、緑黄色野菜を摂る。
  • 茗荷に抗菌作用や解毒作用があるので、喉の痛みの改善や予防に取り入れましょう。