肥満
原因
暴飲暴食、運動不足で内臓脂肪が蓄積されている
肥満は、暴飲暴食や運動不足などで、カラダに脂肪が溜まった状態です。皮下に脂肪がつく「皮下脂肪型肥満」と、内臓の周りに脂肪がつく「内臓脂肪型肥満」があります。前者は女性に多く、後者は男性に多いのが特徴です。特に問題なのは、男性に多い「内臓脂肪型肥満」です。
内臓脂肪から分泌される物質は、高血糖や脂質異常症、高血圧などを招いて、生活習慣病の懸念を高めます。
予防と対策
炭水化物の摂取を控え、食物繊維をしっかりと摂りましょう
脂肪を減らすためには、脂質や炭水化物の摂りすぎに注意して、摂取エネルギーも守るようにしましょう。このタイプの方は、人よりも食事量も摂取カロリーも多めなので、腹八分目を心がけてみましょう。
食物繊維の摂取を多くすると、炭水化物の消化や吸収を遅らせて、内臓脂肪が蓄積されるのを防ぎます。きのこ類、玄米、こんにゃくなどにも豊富です。
ごはんをたくさん食べてしまう方は、玄米がオススメですが、苦手な方は、冷ごはんにするだけでもダイエットになります。炊き立てご飯を、そのまま冷ますだけの冷ご飯は、ご飯が冷えていく過程でレジスタントスターチという物質に変わり、食物繊維と同じような作用をし、整腸作用があると考えられています。
重要な栄養素
食物繊維
人間の消化酵素では消化されない成分の総称です。こんにゃくに含まれる食物繊維はグルコマンナンという食物繊維で、体内の有害物質を排出し、血圧やコレステロール値を下げる作用が期待できます。
レジスタントスターチ
穀類のデンプンが冷めていく過程で生まれる物質で、デンプンよりも吸収されにくく、食物繊維と同様、消化されずにそのまま腸に移動します。食物繊維と同様に、糖質や脂質の吸収を抑え、コレステロールを排出する働きもあります。しかし、温め直すと、レジスタントスターチは影を潜めてしまうので、ご飯なら冷ごはんの状態でいただきましょう。おむすびやお寿司にすると食べやすいでしょう。
参考レシピ
こんにゃく×きのこ×牛肉の甘辛炒め
肥満が気になる方は焼肉など肉好きの方が多いことでしょう。そこで、こんにゃくやきのこ類と一緒に、甘辛く炒めるとお肉の量が減らせるうえ、満腹感も出て食べ応えが十分に!調味料の砂糖もノーカロリーのラカント、またはオリゴ糖を含むてんさい糖にチェンジすればダイエット効果が高まります。
五目御飯のおむすび
ごぼう、にんじん、こんにゃく、などの食物繊維を脂質の少ない鶏のささ身を炊き込んだ五目御飯をおむすびにして、冷えた状態でいただくとダイエット効果が高まるでしょう。たっぷり野菜の食物繊維と共に、冷えたご飯からのレジスタントスターチで、溜まった老廃物や脂肪をお掃除しましょう。
まとめ
- 「内臓脂肪型肥満」は、生活習慣病の懸念が高まります。
- 糖質や脂質の吸収を抑える食物繊維を多めに摂取しましょう。
- ご飯を食べる時は、炊き立てではなく、冷ご飯にしてから食べる!