乾燥肌
原因
皮膚の栄養不足や、保湿が低下している
皮膚の外側にある角質層の細胞は、4~6週間ごとに新しい細胞に生まれ変わっています。このときに、古い細胞はアカとしてはがれ落ち、これを「肌のターンオーバー」とも言われています。肌を造るための栄養素が不足すると、このターンオーバーがキチンと行われずに、乾燥肌など、肌トラブルを引き起こします。
また、寒さなどで皮膚の代謝が落ち、皮脂の分泌や保湿成分の産生も低下してきます。肌の水分が蒸発しやすくなるため、乾燥肌につながっていきます。
予防と対策
肌の代謝を促して、ハリやツヤを取り戻しましょう
カサカサとした肌は、肌の老化の第一歩とも言えます。小じわの原因となり、深刻化してくると、深いシワにもつながります。早めのケアを心がけましょう。
肌の正常なターンオーバーを取り戻すには、皮膚の代謝を促進する「ビタミンA」が必要です。また角質層の細胞間脂質である「セラミド」も肌にとっては重要な栄養素です。外敵から肌を守り、潤いを保つ働きがあります。
ダイエットなどで、脂質を極端にカットしてしまうと、乾燥肌になることもあります。適量の脂質は補うようにしましょう。
重要な栄養素
ビタミンA(β-カロテン)
脂溶性のビタミンの1つで、レバー、鰻(うなぎ)、モロヘイヤ、にんじん、ほうれん草、かぼちゃなどに多く含まれています。皮膚や粘膜、目の角膜などの新陳代謝を活発にして、健康に保つ働きがあります。
セラミド
脂肪酸とアミノ酸が結合してできた脂質の1つです。肌を保湿して、潤いを保ちます。黒ゴマ、ひじき、大豆、こんにゃく、ほうれん草などに含まれています。
参考レシピ
五目ひじき豆
セラミドを含む、ひじき、大豆、こんにゃくトッピングの黒ゴマ、そしてβ-カロテンを含む、にんじんも入れて作るといいでしょう。市販のものでもたいてい、この食材は入っています。
ほうれん草のごま和え
ほうれん草は、β-カロテンもセラミドも両方含む優秀食材。セラミドが含まれる黒ゴマで和えれば乾燥肌対策にピッタリのレシピになります。
まとめ
- 栄養が不足したり、皮脂の分泌が低下すると、肌が乾燥してきます。
- にんじんなどの緑黄色野菜で、皮膚の代謝を高めるβ-カロテン(ビタミンA)を摂りましょう。
- 黒ごまやひじき、こんにゃくなどセラミドの多い食材で、皮膚の潤いを保つようにしましょう。