牛肉

成分・効能など

牛肉は、肉類の中でも鉄が多く含まれていて、貧血予防に役立つ食材です。また9種類もの必須アミノ酸を含んでおり、エネルギーの代謝を高めるのにいいでしょう。

しかし、血液中に余分な脂質を増やす飽和脂肪酸も多く、中性脂肪やコレステロールが気になる人は、脂質の少ない赤身肉を選ぶようにしましょう。

その一方で、牛肉には、脂肪を燃やすL-カルニチンも多く含まれています。カラダを温める作用があるので、冷え予防にもなるでしょう。

カロリー:100g中201kcal (薄切り1枚平均70g:141kcal)

選び方

肉質のキメが細かいほど、柔らかく消化がいいでしょう。脂質の気になる人は、ももやヒレなど赤身が多く、脂肪分の少ない部位を選びましょう。

保存方法

購入したらすぐに食べるようにしましょう。すぐに食べない場合は、1切れずつラップに包んで冷蔵庫で保存します。品質は落ちますが、冷凍保存も可能です。

相性のいい食べ物

アスパラガス

アスパラガスから発見されたアスパラギン酸は疲労回復作用があります。牛肉は良質のタンパク質を含んでいるので、カラダの筋肉を造ったり、エネルギー源としても重要です。アスパラガスと合わせて摂ることで、疲れにくい体力を培えるでしょう。

れんこん

れんこんにも鉄が含まれている上、ネバネバ成分であるムコ多糖類を含むので、牛肉の消化を助けてくれます。牛肉の鉄との相乗効果で貧血予防効果もパワーアップできるでしょう。

りんご・梨(なし)

りんごや梨にはクエン酸が含まれています。クエン酸は、エネルギー代謝に関与するクエン酸回路の回転をよくします。一緒に摂ることで、牛肉の消化を助け、また牛肉の脂肪分の燃焼もしっかり行えるようになるでしょう。

調理上の注意

牛肉は、消化に時間がかかります。また、古くなった牛肉や、加熱しすぎてかたくなった牛肉は、さらに消化が悪くなり、味も落ちています。消化をよくするために、加熱のしすぎに注意しましょう。肉料理にはコショウがつきもののですが、理に叶っており、他にナツメグ、にんにくといった香辛料も胃を刺激して、牛肉の消化を促すでしょう。またこれらの香辛料は、肉の臭みけしや殺菌作用もあるので、食中毒予防としても利用しておきましょう。