皺(しわ・シワ)

原因

加齢や紫外線のダメージによって起こりやすい

年齢と共に気になるのが目元や口元の皺(シワ)ですね。主な原因は、加齢と紫外線です。紫外線でも、波長の長いUV-Aは肌の奥の真皮層まで届くので、肌のハリを保っているコラーゲンにダメージを与え、コラーゲンをかたく、変質させてしまいます。

また、40歳を過ぎると、コラーゲンが減少していくため、肌全体の代謝が衰えて、角質層も厚くなっていき、真皮層に負担がかかってくるのです。こうしたダメージの積み重ねが、シワとなって顔の表面に出てきます。

予防と対策

コラーゲンを補い、弾力のある肌を目指しましょう

加齢と共に、体内のコラーゲン量は減っていくので、食事で補う必要があります。しかし、鶏の手羽先や魚の煮こごりにコラーゲンが多いからと言って、それを食べると速、私たちのコラーゲンになるわけではありません。ヒトのコラーゲンになる材料はタンパク質食品です。もちろん、食品に含まれるコラーゲンもタンパク質の一種なので、その材料の一部にはなります。タンパク質食品は体内に入ると、一度アミノ酸に分解され、ビタミンCなどの力を借りて、真皮層のコラーゲンへと変性していきます。

また、牡蠣やレバーなどに多い亜鉛もタンパク質を合成するのに必要な栄養素です。さらに、緑黄色野菜に多いクロロフィルも新陳代謝をよくして、肌荒れやシミ、タルミの改善に役立ちます。

重要な栄養素

ビタミンC

肌の潤いを保つ他、タンパク質食品がアミノ酸に分解されてから真皮層のコラーゲンを生成するのに必要な栄養素です。ブロッコリー、ピーマン、果物に多く含まれます。緑の濃い野菜なら、ビタミンCと共に、クロロフィルも同時に摂れるので効率がいいでしょう。

クロロフィル

天然の緑色色素で、ほうれん草、ピーマン、ケール、ブロッコリー、モロヘイヤ、小松菜、にら、あしたば、かつお菜などに含まれています。すぐれた整腸作用もあり、小腸内の不純物を除去する働きがあります。新陳代謝を促して、肌荒れやシワの改善に役立ちます。

参考レシピ

牡蠣とにらのガーリックソテー

真水でキレイに洗った牡蠣とにらに、すりおろしたニンニクを加え、フライパンでオリーブオイルでソテーしたもの。牡蠣からはコラーゲン生成に必要なタンパク質と亜鉛、にらからビタミンCとクロロフィルが補えます。ニンニクは硫化アリルなど殺菌作用もあるので、食中毒の原因になりやすい牡蠣の殺菌としてもいいでしょう。

ケール、サラダほうれん草の豆乳スムージー

ケールやほうれん草はビタミンCとクロロフィルが両方入っているシワ対策には優秀食材!豆乳をプラスするとタンパク質も一緒に摂れるので、「タンパク質+ビタミンC」で体内のコラーゲン生成につながるでしょう。バナナやハチミツを入れると飲みやすくなります。またオリーブオイルを数滴入れると、β-カロテンなどの吸収もよくなります。

まとめ

  • 肌の真皮層にあるコラーゲンが、加齢や紫外線の影響でダメージを受けています。
  • 肉類や魚介類のタンパク質と野菜に豊富なビタミンCの組み合わせがコラーゲン生成につながる。
  • 牡蠣やレバーに多い亜鉛、緑の濃い野菜に多いクロロフィルの摂取も必要不可欠です。