玉ねぎ
成分・効能など
抗酸化作用の強い、ケルセチンというポリフェノールが含まれており、玉ねぎのほんのりと黄色い色素成分でもあります。薄皮に多く含まれており、心身のストレスを和らげ、血液をサラサラにする作用もあります。血栓症や動脈硬化の予防にもつながります。
玉ねぎの独特の辛味成分は、涙の誘因でもある硫化アリルです。疲労回復作用のあるビタミンB1の吸収を高めて、新陳代謝を高める作用も期待できます。
カロリー:100g中37kcal (1個平均150g:56kcal)
選び方
旬の時期:4~5月
手に持った時に、ずっしりと重く感じるものが良品です。頭部から傷んでくるので、頭部が固く、しっかりとしたものを選びましょう。
保存方法
ネットに入れて風通しのよいところに吊るして保存しましょう。ただし、春先に出回る新玉ねぎは冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。カットした玉ねぎはラップで包んで冷蔵庫で保存します。
相性のいい食べ物
豚肉
ビタミンB1を多く含む豚肉と一緒に摂ると、玉ねぎの硫化アリルがビタミンB1の吸収を助けます。ビタミンB1は糖質の代謝には必要不可欠なビタミンで、エネルギーを産生して、疲労回復作用に働くでしょう。
ごぼう
玉ねぎには、旨味成分のジスルフィド類も含みます。血糖値を下げる作用があるので、食物繊維の含有率が野菜でもトップクラスのごぼうと組み合わせると、糖尿病を予防して、血糖値の正常化にも役立つでしょう。
トマト
トマトに豊富なリコピンと、玉ねぎに含まれるケルセチンを一緒に摂ると、抗酸化力が相乗効果で高まり、免疫力もUPできるでしょう。アンチエイジングやガン抑制作用も期待できます。
調理上の注意
- ケルセチンは玉ねぎの皮に多く含まれるので、丸ごと焼いたり、カレーなどの煮込み料理に入れて一緒に食べましょう。
- 水にさらしてからカットすると涙の誘因が減りますが、その分、硫化アリルの効力も少なくなっているので、調理時はなるべく水にさらさず、包丁の向きを変えるなどしてカットしましょう。