二日酔い
原因
アルコールの代謝がうまくできていない
お酒を飲み過ぎた翌日に、頭がガンガンと痛く、胸がムカつき、眩暈(めまい)がひどい状態を「二日酔い」といいます。この原因はアセトアルデヒドによるものです。
アルコールは、肝臓でアセトアルデヒドに分解された後、二酸化炭素と水になって排泄されるのですが、肝臓の代謝能力には個人差があるので、アルコールの量が代謝能力を超えると、アセトアルデヒドがうまく処理できずに、二日酔いになってしまうのです。
予防と対策
肝臓を丈夫にして代謝を活発にしよう!
アルコールの代謝を高めるには、タンパク質の摂取が重要です。肝臓もアルコールの代謝に関わる酵素もタンパク質が原料だからです。タンパク質食品をおつまみにしてお酒を飲むと、二日酔い予防となるでしょう。枝豆とビールなどが典型例です。
また、梅干しに含まれているピクリン酸には、肝臓を丈夫にする作用があります。アルコールの代謝に関わるビタミンB1や、アルコールの吸収を抑えるタンニンもオススメです。ビタミンB1は豚肉に、タンニンはイカやタコ、貝類に豊富です。これらをヒントに、酒の肴を選んでみましょう。
重要な栄養成分
タンパク質
肝臓やアルコールの代謝に関わる酵素の材料で、肝臓を丈夫にし、肝機能を高める作用が期待できます。肉類、魚介類、卵などの動物性食品と、大豆などの植物性食品から摂取できます。
ピクリン酸
梅に含まれている成分で、アルコールを含む全身の代謝を活発にしたり、肝機能や腎機能を高める作用があります。梅干しには消臭作用もあるので、ご飯やおむすぎだけでなく、ペースト状にしてお料理にも使いましょう。
参考レシピ
豚肉の梅ソース焼き
生姜焼き用の豚肉の両面に、ペースト状にした梅干しを塗って、フライパンでこんがりと焼いた逸品です。豚肉はタンパク質摂取と共に、肝機能を高めるビタミンB1が含まれます。一緒に梅のピクリン酸も摂れるので、お酒のあてに、一緒にいただくと二日酔い予防となるでしょう。
イカの梅干し煮
輪切りにしたイカを、大き目の梅干し4粒と共に番茶で煮たもの。醤油やみりんをプラスして調味してください。イカはタンパク質食品であると同時に、肝機能を改善する、タウリンが豊富です。梅干しと一緒に煮ることで、梅のピクリン酸も補えます。
まとめ
- アルコール量が肝臓の代謝能力を超えると、二日酔いになります。
- 肉類、魚介類、卵、大豆製品から摂れるタンパク質は肝臓を丈夫にします。
- 梅に豊富なピクリン酸は肝機能を高める作用があります。