ものもらい
原因
感染症の1種でまぶたに炎症が起きます
まぶたの縁や内側にも皮脂腺がありますが、そこに細菌が感染してしまうのが”ものもらい”です。疾患名は「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」といい、まぶたが腫れて痛みを伴い、膿(うみ)が出ることもあります。
ものもらいを起こす細菌は、日頃から人間の皮膚に住んでいる、文字通り「常在菌」です。目をこすったり、女性ではアイメイクなどで、ものもらいができることもあります。たまにできる程度なら問題はありませんが、繰り返しかかるようなら、細菌への免疫力が低下している可能性があります。
予防と対策
目を健康に保つ栄養素を摂って、目の粘膜を保護しましょう
免疫力をUPさせるためにも、睡眠不足に気をつけ、栄養バランスのいい食事を心がけましょう。目の健康に役立つ栄養素は「目のビタミン」との別名もある「ビタミンA」の摂取が必須です。視細胞に働きかけて、皮膚や粘膜の代謝も促してくれます。
ものもらいはどんな小さなものでも、膿を持っているので、自分で触ったりはせず、必ず眼科を受診するようにしましょう。
重要な栄養素
ビタミンA(β-カロテン)
脂溶性ビタミンの1つで、目の角膜や粘膜などを健やかに保つ働きがあります。うなぎやレバーに多く含まれています。またβ-カロテンとして、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜にも多く含まれています。β-カロテンは体内でビタミンAに変換されます。
参考レシピ
緑黄色野菜のスムージー
緑黄色野菜をサラダにして食べるのもいいですが、スムージーや、話題のジュースクレンズにして摂取すると、β-カロテンが補えます。オリーブオイルを少し垂らすと油分でβ-カロテンの吸収が高まるでしょう。できればご自宅のミキサーやジューサーで手作りのものを!
鰻のかば焼きとほうれん草のお浸し
ビタミンAの多い鰻のかば焼きをいただく際、緑黄色野菜のほうれん草や小松菜のお浸しや胡麻和えなどをプラスしましょう。お吸い物に、入れてもいいでしょう。
まとめ
- まぶたに細菌が感染して、腫れや痛みが現れ、膿(うみ)が出てくることもあります。
- 繰り返しできるようならカラダ全体の免疫力も低下しています。
- 目のビタミン「ビタミンA(β-カロテンを含む)」を積極的に摂りましょう。