肩こり

原因

主に首や肩の血流が悪くなっています

デスクワークなど、同じ姿勢を長時間続けていると、首や肩の筋肉に負担がかかり、肩こりが生じます。肩こりは、筋肉痛の1種で、筋肉の血流が悪くなって「乳酸」が溜まり、痛みを感じることがあります。

乳酸は、エネルギーとなるブドウ糖のうち、完全燃焼されなかったカスが、筋肉の中で変化したものをいいます。肩こりだけでなく、全身疲労にもつながります。スイーツや砂糖がたっぷりと入った缶コーヒーやジュースなど糖分の摂りすぎも、ブドウ糖が完全燃焼できず、燃えカスが残りやすいので、注意しましょう。

予防と対策

筋肉に乳酸が溜まらないよう気を付けよう!

肩こりを解消するには、筋肉に乳酸を溜めないようにすることと、血行を良くすることの2つです。

筋肉に乳酸を溜めないようにするには、クエン酸をしっかり摂ることで、ブドウ糖の完全燃焼を助けて、燃えカスとなったブドウ糖を分解し、乳酸が溜まるのを防ぎます。全身疲労にも効果が期待できるので、毎日クエン酸を補うようにすれば疲れにくくなるでしょう。

血行をよくするには、ビタミンEの摂取を増やし、ウォーキングやサイクリングなど、軽い有酸素運動を取り入れるといいでしょう。

重要な栄養素

クエン酸

クエン酸は、レモンなど柑橘(かんきつ)系の果物や、酢に多く含まれている酸味成分です。ブドウ糖の代謝には必要不可欠で、乳酸が溜まるのを防ぐ作用があります。肩こり、筋肉痛の予防や改善、疲労回復効果が期待できます。

ビタミンE

ナッツ類やオリーブオイル、ごま油などの植物油、緑黄色野菜に多く含まれる脂溶性のビタミンです。抗酸化作用を持ち、活性酸素の害からカラダを守る作用があります。血行をよくするので、肩こりをはじめ、頭痛、冷え性などの改善や予防にも役立ちます。

参考レシピ

蒸し野菜+ポン酢

たっぷりの緑黄色野菜を蒸して、ポン酢でいただきましょう。緑黄色野菜はビタミンEと共にビタミンCを含む野菜も多いです。ポン酢はクエン酸が気軽に摂取できます。レモン果汁とオリーブオイルをかけたり、お気に入りのビネガー類で蒸し野菜をいただくのもいいでしょう。

かぼちゃサラダ

かぼちゃをマヨネーズで和える定番のサラダですが、マヨネーズにもお酢が含まれているので、クエン酸が補えます。かぼちゃはビタミンEがたっぷりと入っているので、あわせて摂ると疲労回復メニューになるでしょう。

まとめ

  • 首や肩の筋肉の血行が悪くなり、疲労物質である乳酸が溜まっている。
  • 酢やレモンなどに豊富なクエン酸を毎日摂ると乳酸を取り除き、疲労回復に。
  • かぼちゃやナッツ類、植物に豊富なビタミンEを摂ると血行がよくなるでしょう。