大根
成分・効能など
大根の根の部分は、ジアスターゼやカタラーゼ、オキシターゼなどの消化酵素が多く含まれており、胃腸の働きを整えてくれます。抗ガン作用も期待されており、大根を生の状態でたべる”大根おろし”にするとその働きが発揮されるでしょう。辛味成分であるイソチオシアネートには、血栓予防や解毒作用が期待できます。
大根の葉は、β-カロテンが豊富で、葉のみの場合は緑黄色野菜相当です。ビタミンB2、ビタミンE、カルシウム、食物繊維なども豊富に含まれています。油で炒めると脂溶性のβ-カロテンやビタミンEの吸収が高まり、栄養価が高い状態でいただけるでしょう。
カロリー:100g中18kcal (1/2本平均600g:108kcal)
選び方
旬の時期:11~3月(秋冬大根)、7~8月(夏大根)
ひげ根の跡が少なく、重いものを選びましょう。ひびが入っていたり、首が黒ずんでいるものは古くなっているので避けるようにしましょう。
保存方法
冷凍保存する場合は、1cmの輪切りにしてから茹で、水気を切ってから冷凍します。大根おろしも冷凍保存できます。葉が付いている場合は、葉に栄養分が吸い取られるので、切り落としてから冷蔵庫で保存しましょう。
相性のいい食べ物
さんま、あじなどの青背魚
消化酵素がたっぷりの大根は、焼き魚の焦げ目に懸念がある発ガン性物質を解毒する作用があります。さんま、あじ、いわしなどの焼き魚に添えていただきましょう。また青背魚にはDHAやEPAなどオメガ3系の油分も含まれるので、健脳作用にいいでしょう。
きのこ類
なめこやしめじなど、食物繊維の多いきのこ類のソテーに大根おろしをかけ、ご飯やパスタのお共にしていただきましょう。糖質の消化・吸収にも役立ちます。
調理上の注意
- 大根は生の状態だと消化酵素がたっぷりと含まれていますが、加熱調理すると甘く食べやすくなりますが、消化酵素はほぼ消失してしまいます。
- 切干大根は、大根を乾燥させる時に、食物繊維のリグニンやカルシウムが増えて、栄養価が高くなります。