記憶力低下
原因
ストレスや脳の働きの低下
些細なことがすぐく思いだせなかったり、会話中に「あれ」「それ」など曖昧な言葉が増えてくるなど、記憶力の低下は気になるものですね。
脳の神経細胞は、アセチルコリンという神経伝達物質を介し、記憶を定着させたり、情報をやり取りする仕組みになっています。しかし、加齢と共にアセチルコリンの分泌が衰えてきます。また、疲労やストレスも記憶力や集中力の低下の要因となります。試験やプレゼン前に徹夜しても、睡眠不足で本番に記憶力が発揮できないこともあるので、睡眠不足などにも注意しましょう。
予防と対策
脳を活性化させてヤル気UP!
アセチルコリンの分泌を高めるには、大豆に含まれる「レシチン」が強い味方となるでしょう。レシチンに含まれるコリンという物質は、体内に入るとアセチルコリンとなって、記憶力や集中力を高める作用があります。大豆の他、納豆、豆腐、油揚げなどの大豆製品も同様の作用が期待できます。
キャベツやトマト、カツオ出汁に含まれているグルタミン酸にも記憶力を高めてヤル気をUPさせる効果が期待できます。
重要な栄養素
レシチン
リン脂質の1種で、大豆や大豆製品、卵黄に多く含まれています。脳内の神経伝達物質の合成に関与して、記憶力や集中力を高めます。また、動脈硬化予防にも期待できるでしょう。
グルタミン酸
アミノ酸の1種で、キャベツや大豆製品、トマト、カツオ出汁などに多く、旨味成分でもあります。脳の機能を高めて、記憶力やヤル気をUPさせる作用が望めます。摂りすぎると、不眠や神経症を招くこともあるので、適量を守りましょう。
参考レシピ
チリコンカン
代表的なメキシコ料理の1つです。大豆やキドニービーンズなどの豆類を、トマトで煮込む伝統料理。大豆製品からレシチンが採れ、トマトベースのスープからグルタミン酸が補えるでしょう。
キャベツと油揚げの煮びたし
キャベツと油揚げを、和食の伝統的なカツオ出汁で、サッと煮た一品です。キャベツとカツオ出汁からグルタミン酸を、油揚げからレシチンが採れ、記憶力やヤル気UPに役立つレシピとなるでしょう。
まとめ
- 記憶に関わる神経伝達物質アセチルコリンの分泌は、加齢と共に衰えます。
- 大豆製品に豊富なレシチンを摂取しておくと神経伝達物質の分泌を促します。
- キャベツ、トマト、カツオ出汁に豊富なグルタミン酸は記憶力・ヤル気UPにつながります。