葉酸

貧血を防ぎ、カラダの発育をスムーズに!

葉酸は、ほうれん草から発見されたビタミンB群の1つで、プテロイルグルタミン酸とも呼ばれています。主な働きは、ビタミンB12と共に、赤血球を造ることです。そして、タンパク質や遺伝情報をもつ核酸(DNA)を合成して、カラダの発育を促しています。

妊娠中に不足すると、あかちゃんの発育が悪くなります。妊娠中は、成人の摂取量の2倍以上摂るよう、心がけましょう。

不足すると…!?

タンパク質やDNAの合成が不十分で、カラダの発育が阻害されます。妊娠中に不足すると赤ちゃんに発達異常が起きる可能性が高くなります。

摂りすぎると…!?

水溶性のビタミンなので、体内に蓄積されず、摂りすぎる心配はありません。しかし、サプリメントなどで摂取する場合は、耐容上限量を超えないように注意しましょう。

葉酸を多く含む食品

緑の濃い野菜や果物に多く含まれています。肉類ではレバーに多く含まれています。

  • 肉類(食品100g中)
    牛レバー:1000㎍、豚レバー:810㎍
  • 野菜類(食品100g中)
    モロヘイヤ:250㎍、ブロッコリー:210㎍、ほうれん草:210㎍、アスパラガス:190㎍、とうもろこし:95㎍、枝豆32㎍(10g中)
  • 果物(食品100g中)
    いちご:90㎍、キウイフルーツ:36㎍、オレンジ:32㎍、グレープフルーツ:15㎍

1日の摂取基準

年 齢 推奨量(㎍) 耐容上限量
男女 男女
0~5ヶ月 40*
6~11ヶ月 65*
1~2歳 100 300
3~5歳 110 400
6~7歳 140 600
8~9歳 160 700
10~11歳 190 900
12~14歳 240 1200
15~17歳 240 1300
18~29歳 240 1300
30~49歳 240 1400
50~69歳 240 1400
70歳以上 240 1300

*は目安量です。妊婦は+240、授乳婦は+100を付加してください。
「日本人の食事摂取基準」より抜粋

まとめ

  • ビタミンB12と共に、造血作用があります。
  • タンパク質や核酸(DNA)を合成して、発育を促します。
  • 妊娠中はしっかりと摂取し、お腹の赤ちゃんの発達障害を防ぎましょう。