ポリフェノール

ポリフェノールは、植物が紫外線などの刺激から身を守るため、光合成によって造る苦み成分になります。そのため、主に皮の部分に多く含まれ、数100種類の食べ物に存在すると考えられています。その数は、約4,000種類に及ぶとも言われています。ポリフェノールは果物などの皮の部分に含まれるので、できるだけ皮ごと食べるようにしましょう。

種類によって、独自の働きがあり、全てのポリフェノールに共通して、活性酸素の害から細胞を守る抗酸化作用が備わっています。老化や病気を防ぐだけではなく、発ガン物質を抑制する効果も期待できます

いずれも水溶性で即効性があるものの、摂取してから3~4時間ほどで排泄されてしまいます。効果を持続させるためにも、毎食の摂取が望ましいでしょう。

カラダの不調を予防・改善する

アントシアニン

青紫色の色素成分となります。目の網膜のロドプシンという色素の再合成を助け、目の働きを高め、疲れ目や視力を回復する作用が期待できます。

豊富な食品:ブルーベリー、ぶどうなど

クルクミン

黄色の色素成分となります。殺菌効果があり、食中毒の予防にいいでしょう。胆汁の分泌を促して肝機能を高め、二日酔いなどを防ぎます。

豊富な食品:生姜、ウコンなど

アピイン

セロリに含まれる香り成分となります。鎮静作用があり、イライラを鎮め、頭痛を和らげる作用が望めます。血圧を安定させる作用も期待できるでしょう。

豊富な食品:セロリ、パセリなど

セサミン

ゴマに多い抗酸化物質となります。コレステロール値や血圧を下げたり、肝機能を高め、免疫力を高める、などの効果が期待できます。

豊富な食品:ごま、ごま油

イソフラボン

女性ホルモンに近い働きをする成分です。更年期障害や、骨粗しょう症の予防・改善に役立ちます。肌の保湿や美白にも効果がで期待できるでしょう。

豊富な食品:大豆、豆乳、大豆製品

サポニン

大豆のえぐみ成分となります。コレステロール値や中性脂肪値を下げて、弱った肝細胞を修復します。血行促進、整腸作用も期待できます。

豊富な食品:大豆、大豆製品

抗ガン対策に

アピゲニン

セロリなどに多い黄色の色素成分となります。抗ガン作用に加えて、アレルギーや炎症を鎮める作用もあります。

豊富な食品:セロリ、パセリ、ピーマン

ダイゼイン

大豆に多く含まれています。抗酸化力が高く、抗ガン作用や老化予防、コレステロール値を下げる作用も期待できます。

豊富な食品:大豆、大豆製品など

カテキン

緑茶の渋み成分で、りんごのエピカテキンもその一種です。ガンの転移を防ぎ、消臭効果も望めます。

豊富な食品:緑茶、りんご、ブルーベリーなど

ナリンゲニン

オレンジなどの柑橘類の苦み成分となります。抗ガン作用のほかに、臓器などを炎症から守る作用が期待できます。

豊富な食品:グレープフルーツ、オレンジ、トマトなど

ナスニン

紫色の色素成分となります。主になすに多く含まれており、強力な抗酸化作用があり、ガンを防ぐと考えられています。

豊富な食品:ナス

クリシン

ほとんどの果物の中に見られるポリフェノールです。炎症を抑え、血行をよくする作用も期待できます。

豊富な食品:果物全般