8、栄養摂取で免疫&抗酸化力UP!

栄養のバランスが摂れている食生活は、体内の老化を促す、活性酸素の働きを抑え、免疫力UPにつながります。

「活性酸素」の害を防ぐために抗酸化力を高めよう

カラダの老化現象が現れる兆しは、個人差があります。そのカギとなるのが活性酸素の存在。活性酸素とは、呼吸から取り入れた酸素の一部から発生し、他の物質を強く酸化させる性質があるのです。体内に活性酸素が増えてくると、細胞の老化が進み、血管がもろくなり、免疫力も低下して、カラダに様々な障害をもたらします。

活性酸の害を抑える方法は、食事からビタミンEやC、β-カロテンなど抗酸化作用の高い食品を摂取することです。これらの成分で老化を遅らせたり、血管の動脈硬化の進行を妨げたり、様々な効果が期待できます。

免疫力を高め、病気に強いカラダに!

活性酸素から細胞を守れると、免疫力がUPし、病気にかかりにくくなるでしょう。免疫力UPには、良質のタンパク質を摂り、腸内環境を整える効果が期待できる食品を食べることも大切です。3度の食事で、様々な種類の食品を少量ずつ取り入れるように工夫すれば、自然と栄養バランスの整った食生活が送れ、免疫力UPにつながります。

活性酸素を抑え、カラダがサビるのを防ぐ

活性酸素が動脈硬化を進行させる…

体内に発生した活性酸素は、血液中のLDLコレステロールを酸化させます。酸化したLDLは、血管壁の中でコレステロールの塊ができ、これが血管壁を押し上げて、血管が次第に厚く、硬くなり、そして血液が流れる通路が狭くなっていくのです。

活性酸素が増加すると…

  • 細胞が老化します
    老化の原因の一つに、老化の原因の一つに、細胞が酸化して、サビつくことが挙げられます。活性酸素がドンドンと増えると細胞や血管はサビてもろくなり、老化が進むことになります。
  • 免疫力が低下します
    細胞を覆っている細胞膜は、活性酸素の害を受けやすい不飽和脂肪酸を多く含みます。活性酸素が溜まってくると、これが酸化していき、細胞が壊れ、免疫力が低下していくのです。

こうした原因が、様々な生活習慣病を招くのです!

予防・改善のポイント

抗酸化作用のあるビタミンEやβ-カロテンを摂る

ビタミンEは魚介類やナッツ類から摂取できます。またβ-カロテンは緑黄色野菜に多く、いずれも抗酸化作用があります。特にビタミンEは細胞膜に存在して、活性酸素の害から細胞を守ってくれる働きがあります。

良質のタンパク質を摂り、免疫細胞のモトを造る

免疫力を高めるには、免疫細胞のもととなるタンパク質をしっかりと摂りましょう。特に必須アミノ酸をバランスよく含むものが良質とされます。肉、魚、卵、大豆製品などから、まんべんなく摂取するのがベストと言えるでしょう。

腸内環境を整えると免疫力UPに!

腸の状態がいいと、腸内で免疫細胞が働きやすくなります。いも類や野菜などに多く含まれる食物繊維、ヨーグルトや乳酸飲料に含まれる乳酸菌など、腸内細菌のバランスを整える成分を意識して摂取しておきましょう。

旬の食材を摂取するメリットとは?

夏にとれる野菜にはカラダを冷やす作用があり、逆に冬にとれる野菜にはカラダを温める作用があります。このように野菜には、収穫時期に適した栄養素が含まれているのです。また、旬のものは、ハウス栽培で育った季節外のものと違い、栄養価が高く、栄養素を効率よく体内に取り込める、というメリットがあります。旬野菜を進んで取り入れることで、健康体へとなっていくでしょう。